根管治療
精密根管治療
「虫歯が悪化して、歯を抜くしかないと言われた」
「神経を取ったのに、痛みが取れない」
「神経を取っているのに、歯ぐきが腫れる」
「何回も根の治療をしているのに、再発してしまう」
歯の治療後の悩みやトラブルを訴える患者さまは少なくありません。痛いまま放置していると、歯の神経が死んで根の先が膿んで歯ぐきが腫れてしまいます。治療が難しくなるだけでなく、最悪の場合は歯を抜かなければなりません。
こうした歯の状態が悪化したときに行う治療が根管治療です。これは、歯科治療における「最後の砦」とまでいわれる治療で、適切な処置を行うことで重症化した歯を救えます。
抜歯の回避や根管治療のお悩みを解決できます
他の医院で抜歯の判断を受けた場合でも、ご安心ください。当院では、お一人お一人の貴重な歯を守るため、慎重に検査と診断を行います。 以前は救えないと考えられていた歯が、残せることもあります。どうぞ、まずは当院にご相談ください。
主訴 | 噛むと歯ぐきが痛い |
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年齢と性別 | 40代 女性 |
治療内容 | 歯科用のマイクロスコープを使用した精密な根管治療で、根の中を再びきれいにし感染と痛みを解消する治療を行いました。 痛みが消失したことを確認してから、しなやかな材質の「ファイバーポスト」を用いて土台を構築し、自然な白さのセラミックの被せ物を装着しました。 |
治療期間 | 3か月 |
費用 | 約190,000円 |
リスク | ・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります。 ・治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります。 ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります。 |
根管治療ってどんな治療?
虫歯の進行と根管治療
虫歯の進行具合は、「C1」~「C4」のように表します。
- C1
歯の表面の
エナメル層の虫歯 - C2
歯の内部の象牙質に
達した虫歯 - C3
歯髄にまで
達した虫歯 - C4
歯の大部分が虫歯に
冒されている状態
C3以降のひどい虫歯(深い虫歯)の多くは根管治療が必要です。
根管治療は、「根っこの治療」または「歯の神経治療」とも呼ばれています。
この治療法(歯内治療とも称される)は、根管に侵入した細菌を徹底的に取り除き、消毒することで、痛みや腫れを根底から取り除く治療です。
歯の内側には神経や血管が存在し、これらが含まれる部位を「根管」と称します。この管を通じて歯へ栄養や水分が供給される役割を持っています。
根管治療は、進行した虫歯を治す方法の一つとされています。
歯の内部、特に歯髄が虫歯菌によって深く侵されると、歯が損傷し、場合によっては顔の腫れが見られることもあります。治療を怠ると自然治癒は期待できず、症状は悪化する一方です。歯や骨が損なわれる前に、迅速な治療が求められます。
日本における根管治療の成功率
現在、日本における歯科の保険適用内で行われる根管治療の成功率が著しく低いという事実があります。日本国内での根管治療の成功率は、約30~50%であると指摘されており、これは半数近くが治療失敗に終わることを意味します。
日本での保険適用による根管治療が低成功率に留まる原因は何か。
それは根尖性歯周炎は細菌による感染症です。
根管内に残留する細菌が原因で再感染のリスクが高く、病状が再発する可能性があります。
細菌は肉眼では確認できず、口腔内は常に多くの細菌で満たされています。
そのため、根管治療においては、これらの条件下でも細菌量を最小限に抑えることが極めて重要になります。 しかし、日本の健康保険で提供される根管治療は、時間の制限や診療報酬の制約のため、理想的な治療実施が難しく、無菌状態を維持することが多くの場合困難です。
当院では再発をさせない、患者さんへの負担を少なくする『マイクロスコープを使用した精密根管治療』を行っています
歯の根は非常に細く、肉眼では見えにくい複雑な構造をしており、人によって形が異なります。そのため、患者さん一人ひとりの根の形状に合わせた治療が重要です。
根管治療は医師の技術に大きく依存し、精密な歯科技術が不可欠です。
当院では、より正確な治療を実現するために、マイクロスコープを用いた根管治療を提供しています。
マイクロスコープとは、お口の中を拡大して確認できる高性能な顕微鏡のことです。最大で肉眼の約20倍まで拡大でき、肉眼では見逃していた神経の入り口など簡単に判別できます。
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1.マイクロスコープで患部の可視化根管治療は歯の根の治療で、歯科治療の基礎ともいえます。歯の寿命に影響を与える治療なだけに、再発を防ぐためにも虫歯を完全に取り除かなければなりません。
歯の根は細くて肉眼で確認が難しく、途中で曲がったり枝分かれたり複雑な形状をしています。また、一人ひとり違う形状なため、患者さまの根の状態に合わせた治療が必要です。医師の技術力が大きく左右する治療なので、根管治療を成功させるにはミクロン単位の綿密な歯科技術が求められます。
当院では、より確実な処置を行うためにマイクロスコープを使った根管治療を行っています。マイクロスコープとは、お口の中を拡大して確認できる高性能な顕微鏡のことです。最大で肉眼の約20倍まで拡大でき、肉眼では見逃していた神経の入り口など簡単に判別できます。 -
2.歯科用CTで事前把握
患者さんによって、根管の数や構造に違いがあるため、根管治療の複雑さが増します。
マイクロスコープやX線撮影を用いても、見つけられない感染部位がある場合があるので、細心の注意が必要です。
このようなリスクに対応するため、当院では、事前に歯科専用CTを使用した詳細な検査を行い、通常では発見が難しい病巣や分岐した根管を特定する努力をしており、より高い精度の治療を目指しています。 -
3.ラバーダムによる無菌化への徹底ラバーダムはゴムでできたシートを留め、虫歯になった歯と健康な歯を隔離し、無菌的な状態を確保する方法です。歯は体の中にありますから、歯の神経治療は外科処置にあたります。
したがってできる限りばい菌の進入を防ぎ、綺麗な状態にして治療を行います。 -
4.精巧な補綴物での仕上げ
根管治療の再発防止には、根管内の精密な処理だけでなく、装着する冠の精度も極めて重要です。
再発のリスクを低減し、患者様に長期間の安定を提供するため、シリコンを用いた精確な歯型取りや、一時的に歯と歯肉を分離させる歯肉圧排を行い、適合性の高い補綴物(被せもの等)の製作に努めています。
保険治療と自費治療の違い
保険で行う根管治療と自費で行う根管治療は結果や成功率が大きく異なります。
保険 治療 |
自費 診療 |
|
---|---|---|
成功率 | 30~50%以下 | 90%以上 |
通院回数 | 2~8回 | 1~3回 |
治療時間 | 30分 | 60分~90分 |
視野 | 肉眼 | マイクロ スコープ |
使用器具 | 制限あり | ニッケル チタン |
衛生環境 | ラバーダム の使用なし |
ラバーダム の使用あり |
薬剤 | 制限あり | 害の 少ない薬剤 |
再発率 | 高い | 低い |
根管治療成功には処置精度と被せ物の精度が重要
根管治療 の精度 |
被せ物 の精度 |
根管治療 成功率 |
|
---|---|---|---|
根管治療 Case.1 |
自費の |
自費 |
91.4% |
根管治療 Case.2 |
保険の |
自費 |
67.6% |
根管治療 Case.3 |
自費の |
保険の |
44.1% |
根管治療 Case.4 |
保険の |
保険の |
18.1% |
上の表は、歯科業界では広く認知されている根管治療臨床結果を基に算出されたデータです。
根管治療の成功率は、自費・保険での根管治療と自費・保険でのかぶせ物の組み合わせによって大きく変わっていきます。
保険診療では使用できる機器や薬品などが限られている上に、患者様一人に対して十分な時間の確保が出来ないため、精度の高い治療は困難となり、それに伴い再発率も高くなってしまいます。
そのため当院ではできるだけ自費診療の精度の高い治療を受けていただけるようお勧めしています。
お問い合わせ・ご相談・診療予約について
健康な笑顔を取り戻すため、痛みを最小限に抑えた根管治療をお約束いたします。
ご不安やご質問がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
根管治療
- 根管治療
- 22,000円(一根管)
- 再根管治療(リトリートメント)
- 33,000円(一根管)
※税込表記となっております。
クラウン
ステイニング法
色の付いたゲル状のステイン剤で着色をして、自分の歯の色に近い色を再現します。
- ジルコボンド
- 187,000円
- フルジルコニア
- 132,000円
- e-Max
- 132,000円
- 金合金
- 77,000円
※別途金属の費用が必要
- ファイバーポスト
- 歯が欠損していてそのままではクラウン(被せ物・差し歯)を被せられない場合に、人工の土台(コア)で欠損した部分を補います
- 1本22,000円
※税込表記となっております。
院長 武内 清隆 経歴
歯科医院の目的は、虫歯・歯周病の歯の治療です。しかし最も力を入れるべきことは、虫歯や歯周病にならないための予防指導だと考えます。
プラークコントロールや歯の健康診断を定期的に受けることで大切な歯を守れるのです。丈夫で健康な歯は、何でも美味しく食べることができ、いつまでも若々しい口元と笑顔を保てます。
当院の指導で、ご自分の歯で末永く健康にいきいきお過ごしいただきたいと思っています。
【経歴】
- 1994年
- 東京歯科大学卒
- 1994年
- 武内歯科医院勤務
- 1994年
- 林歯科医院勤務
- 1996年
- 林歯科医院退職
- 1996年
- 葉山町武内歯科医院勤務
- 2000年
- 葉山町武内歯科医院退職
- 2000~2001年
- 聖路加病院口腔外科研修
- 2014年
- 武内歯科医院継承
【取得資格】
- 日本歯周病学会認定医
- 日本顎咬合学会咬み合わせ認定医
- 日本顎咬合学会一般口演優秀発表賞受賞
【所属学会】
- 日本歯周病学会
- 日本顎咬合学会
- 日本顕微鏡歯科学会
- 日本歯内療法学会
【論文】
- 2005年
- 日本顎咬合学会誌 噛み合わせの科学25巻『機能的な歯列構築への追求』
- 2005年
- JCPG会報『エムドゲイン ゲルを用いた歯周治療』
- 2013年
- 日本歯科評論誌3月号『IPS e.max臨床応用のポイント』
【学会誌】
- 2005年
- 日本顎咬合学会誌 噛み合わせの科学25巻『機能的な歯列構築への追求』