2024/07/17
根管治療は、虫歯が進行して歯の神経まで達した場合や、歯の内部が感染した場合に行われる重要な治療法です。中でも、精密根管治療は高精度な技術を用いて行われるため、治療の成功率が高く、再感染のリスクを大幅に減らすことができます。この記事では、精密根管治療のメリットや保険治療との違いについて詳しく解説し、患者さんが理解しやすいように説明します。
精密根管治療は、歯科用マイクロスコープや高精度の器具を使用して行われる根管治療のことです。この治療法は、従来の根管治療よりも細かい部分まで確認しながら進めることができるため、治療の成功率が向上します。以下に精密根管治療の主要な特徴を挙げます。
この記事を通じて、精密根管治療のメリットや保険治療との違いについて理解が深まったでしょうか。健康な歯を守り、快適な生活を続けるために、精密根管治療の選択肢を検討してください。
※保険診療の場合、マイクロスコープは使用していません。ご了承ください。
当院のマイクロスコープ治療の様子
当院の根管治療の症例
https://www.takeuchidental.com/blog/2023/11/27/1438/
https://www.takeuchidental.com/blog/2023/07/07/1298/
この記事の監修
武内歯科医院 院長 武内 清隆
当院では、お口の中の健康とお口周りの美しさをトータル的に考えた治療を心がけています。歯科医院の目的は、虫歯・歯周病の歯の治療です。しかし最も力を入れるべきことは、虫歯や歯周病にならないための予防指導だと考えます。
プラークコントロールや歯の健康診断を定期的に受けることで大切な歯を守れるのです。丈夫で健康な歯は、何でも美味しく食べることができ、いつまでも若々しい口元と笑顔を保てます。当院の指導で、ご自分の歯で末永く健康にいきいきお過ごしいただきたいと思っています。
【経歴】
1994年
東京歯科大学卒
1994年
武内歯科医院勤務
1994年
林歯科医院勤務
1996年
林歯科医院退職
1996年
葉山町武内歯科医院勤務
2000年
葉山町武内歯科医院退職
2000~2001年
聖路加病院口腔外科研修
2014年
武内歯科医院継承
【取得資格】
日本歯周病学会認定医
日本顎咬合学会咬み合わせ認定医
日本顎咬合学会一般口演優秀発表賞受賞
【所属学会】
日本歯周病学会
日本顎咬合学会
日本顕微鏡歯科学会
日本歯内療法学会
【論文】
2005年
日本顎咬合学会誌 噛み合わせの科学25巻『機能的な歯列構築への追求』
2005年
JCPG会報『エムドゲイン ゲルを用いた歯周治療』
2013年
日本歯科評論誌3月号『IPS e.max臨床応用のポイント』
【学会誌】
2005年
日本顎咬合学会誌 噛み合わせの科学25巻『機能的な歯列構築への追求』
2024/07/17
こんにちは、武内歯科医院事務長の前田です!
今回はお知らせしたいニュースがあります。当院の院長である武内先生が、「顆頭位を考慮した咬合再構成の症例」において見事アワードを獲得しました!
このアワードは、今年の3月に開催された「第15回土屋賢司先生福岡コース OB会」において授与されました。エントリー数約20件の中から、武内先生の顎関節症例のケースが選ばれたことを、大変光栄に思います。
【授賞式の様子】
アワードの詳細
武内先生が受賞したアワードは、「Comprehensive Management in Clinical Dentistry」に関するもので、臨床歯科における包括的な管理が評価されました。この栄誉ある賞は、患者様一人ひとりに対する丁寧な治療と、その結果としての高い治療成果を示すものです。
武内先生のコメント
「この度の受賞は、日々の診療で得た知見と技術を高く評価していただいた結果だと思います。今後も患者様に最適な治療を提供するために、研鑽を続けてまいります。」
最後に
当院では、最新の治療法と技術を用いて、患者様の健康と笑顔を支えています。これからも、武内先生を中心にスタッフ一同、皆様のご来院を心よりお待ちしております。
ぜひ、今後も武内歯科医院をよろしくお願い致します
武内歯科医院
〒235-0023 神奈川県横浜市磯子区森1丁目11−4 パシフィック磯子マンション 101
TEL:045-761-2300
院長 武内 清隆
当院では、お口の中の健康とお口周りの美しさをトータル的に考えた治療を心がけています。歯科医院の目的は、虫歯・歯周病の歯の治療です。しかし最も力を入れるべきことは、虫歯や歯周病にならないための予防指導だと考えます。
プラークコントロールや歯の健康診断を定期的に受けることで大切な歯を守れるのです。丈夫で健康な歯は、何でも美味しく食べることができ、いつまでも若々しい口元と笑顔を保てます。当院の指導で、ご自分の歯で末永く健康にいきいきお過ごしいただきたいと思っています。
【経歴】
1994年
東京歯科大学卒
1994年
武内歯科医院勤務
1994年
林歯科医院勤務
1996年
林歯科医院退職
1996年
葉山町武内歯科医院勤務
2000年
葉山町武内歯科医院退職
2000~2001年
聖路加病院口腔外科研修
2014年
武内歯科医院継承
【取得資格】
日本歯周病学会認定医
日本顎咬合学会咬み合わせ認定医
日本顎咬合学会一般口演優秀発表賞受賞
【所属学会】
日本歯周病学会
日本顎咬合学会
日本顕微鏡歯科学会
日本歯内療法学会
【論文】
2005年
日本顎咬合学会誌 噛み合わせの科学25巻『機能的な歯列構築への追求』
2005年
JCPG会報『エムドゲイン ゲルを用いた歯周治療』
2013年
日本歯科評論誌3月号『IPS e.max臨床応用のポイント』
【学会誌】
2005年
日本顎咬合学会誌 噛み合わせの科学25巻『機能的な歯列構築への追求』
2024/06/18
根管治療は、虫歯が進行して歯の神経まで達した場合や、歯の内部が感染した場合に行われる治療です。この治療法は歯を抜かずに保存するための重要な手段です。最近では、より精度の高い「精密根管治療」が注目されています。この記事では、精密根管治療の詳細や治療期間、そして自費治療について詳しく解説します。
根管治療は、歯の内部にある神経や血管が感染したり、死んだりした場合に行う治療です。根管(歯の内部の細い管)を清掃し、消毒した後、再び感染しないように充填します。この治療により、感染が広がるのを防ぎ、歯を抜かずに保存することが可能です。
精密根管治療は、従来の根管治療よりも高い精度で行われる治療法です。歯科用マイクロスコープや高性能な器具を使用して、細部まで確認しながら治療を行います。このため、治療の成功率が高くなり、再感染のリスクが減少します。
高い成功率
精密根管治療は、マイクロスコープを使用することで、細かな部分まで確認しながら治療を行うため、治療の成功率が非常に高くなります。
再感染のリスクが低い
高精度で治療を行うため、再感染のリスクが低くなります。従来の根管治療と比べて、長期的な安定性が期待できます。
痛みや不快感の軽減
精密な治療により、痛みや不快感が軽減されることが多いです。麻酔技術の進歩もあり、治療中の痛みも最小限に抑えられます。
精密根管治療は、保険適用外の自費治療となる場合が多いです。自費治療の費用は、使用する器具や技術の高度さに応じて高額になることがあります。以下に自費治療のポイントをまとめました。
費用の目安
精密根管治療の費用は、1本あたり10万円から20万円程度が一般的です。治療の難易度や使用する材料、クリニックの場所によって異なります。
治療の質
自費治療では、最新の機器や材料を使用するため、治療の質が高くなります。特に精密根管治療では、高性能なマイクロスコープやレーザー機器を使用することで、成功率が向上します。
保証とアフターケア
多くの自費治療クリニックでは、治療後の保証やアフターケアが充実しています。治療後に問題が発生した場合でも、適切な対応が受けられることが多いです。
精密根管治療の治療期間は、通常の根管治療と比べて長くなることがあります。以下に治療の流れと期間の目安を示します。
初診と診断
初診では、歯の状態を確認し、根管治療が必要かどうかを診断します。レントゲンやCTスキャンを使用することが多いです。
治療計画の立案
詳細な治療計画を立て、患者さんに説明します。治療の流れや期間、費用についてもここで確認します。
根管の清掃と消毒
最初の治療では、根管内を清掃し、感染した組織を除去します。消毒も行い、再感染を防ぐための準備をします。この段階は1〜2回の通院が必要です。
根管の充填
根管内をしっかりと消毒した後、再感染を防ぐために根管を充填します。この段階でも1〜2回の通院が必要です。
最終修復
根管治療が完了した後、クラウン(被せ物)などで歯を修復します。この段階でさらに1〜2回の通院が必要です。
全体の治療期間は、約1ヶ月から3ヶ月程度が一般的です。歯の状態や治療の進行具合によって、期間は変動します。
根管治療とは、歯の内部の感染を除去し、歯を保存するための治療です。特に精密根管治療は、マイクロスコープや高性能な器具を使用することで、高い成功率と再感染のリスク低減を実現します。自費治療となる場合が多いですが、治療の質やアフターケアが充実しているため、安心して治療を受けることができます。
治療期間は約1ヶ月から3ヶ月程度で、初診から最終修復まで数回の通院が必要です。精密根管治療を受けることで、長期的に健康な歯を維持できる可能性が高まります。この記事が、根管治療を検討している方の参考になれば幸いです。歯の健康を守り、快適な生活を送るために、適切な治療を選びましょう。
※保険診療の場合、マイクロスコープは使用していません。ご了承ください。
当院のマイクロスコープ治療の様子
当院の根管治療の症例
https://www.takeuchidental.com/blog/2023/11/27/1438/
https://www.takeuchidental.com/blog/2023/07/07/1298/
この記事の監修
武内歯科医院 院長 武内 清隆
当院では、お口の中の健康とお口周りの美しさをトータル的に考えた治療を心がけています。歯科医院の目的は、虫歯・歯周病の歯の治療です。しかし最も力を入れるべきことは、虫歯や歯周病にならないための予防指導だと考えます。
プラークコントロールや歯の健康診断を定期的に受けることで大切な歯を守れるのです。丈夫で健康な歯は、何でも美味しく食べることができ、いつまでも若々しい口元と笑顔を保てます。当院の指導で、ご自分の歯で末永く健康にいきいきお過ごしいただきたいと思っています。
【経歴】
1994年
東京歯科大学卒
1994年
武内歯科医院勤務
1994年
林歯科医院勤務
1996年
林歯科医院退職
1996年
葉山町武内歯科医院勤務
2000年
葉山町武内歯科医院退職
2000~2001年
聖路加病院口腔外科研修
2014年
武内歯科医院継承
【取得資格】
日本歯周病学会認定医
日本顎咬合学会咬み合わせ認定医
日本顎咬合学会一般口演優秀発表賞受賞
【所属学会】
日本歯周病学会
日本顎咬合学会
日本顕微鏡歯科学会
日本歯内療法学会
【論文】
2005年
日本顎咬合学会誌 噛み合わせの科学25巻『機能的な歯列構築への追求』
2005年
JCPG会報『エムドゲイン ゲルを用いた歯周治療』
2013年
日本歯科評論誌3月号『IPS e.max臨床応用のポイント』
【学会誌】
2005年
日本顎咬合学会誌 噛み合わせの科学25巻『機能的な歯列構築への追求』
2024/04/22
歯の痛みや不快感は、日常生活に大きな影響を与えます。特に根管治療が必要とされる場合、多くの人が恐怖や不安を感じることがあります。しかし、最近の歯科技術の進歩により、これらの不快感を大幅に軽減し、効率的かつ正確に治療を行う方法が登場しました。その鍵を握るのが「マイクロスコープ」を使用した「根管精密治療」です。
根管精密治療とは?
根管治療、一般に「根の治療」と呼ばれるこの手法は、歯の根にある神経や血管が集まる部分(歯髄)が感染した場合に行われます。従来の治療法では、この繊細な部分を正確に扱うことが難しく、再治療が必要になるケースも少なくありませんでした。
しかし、「マイクロスコープ」の導入により、これまでにない精度での治療が可能になりました。マイクロスコープを使用することで、歯科医師は根管内部を高解像度で観察しながら治療を行うことができ、非常に細かい部分まで正確に処理することが可能です。
マイクロスコープが変える治療の品質
マイクロスコープの最大のメリットは、その精密さにあります。根管内の細かな裂け目や隠れた感染部位を明確に見ることができるため、治療の成功率が大幅に向上します。これは、治療時間の短縮にもつながり、患者さんの負担を減らすことも可能になります。
また、マイクロスコープを使用した治療では、歯をできるだけ保存しながら、感染を根本から除去することが可能です。これにより、歯の機能を長期にわたって維持することができ、結果的に歯の健康と美しさを保つことに繋がります。
根管治療 の精度 |
被せ物 の精度 |
根管治療 成功率 |
|
---|---|---|---|
根管治療 Case.1 |
自費の 根管治療 |
自費 (精密な) 被せ物 |
91.4% |
根管治療 Case.2 |
保険の 根管治療 |
自費 (精密な) 被せ物 |
67.6% |
根管治療 Case.3 |
自費の 根管治療 |
保険の 被せ物 |
44.1% |
根管治療 Case.4 |
保険の 根管治療 |
保険の 被せ物 |
18.1% |
上記の表は、根管治療の臨床結果を基にし、歯科業界で広く認知されているデータを示しています。根管治療の成功率は、自費診療と保険診療の根管治療、およびそれに伴うかぶせ物の選択によって、顕著に異なります。
保険診療の場合、利用できる機器や薬品に制限があり、患者一人ひとりに充分な治療時間を割くことが難しいため、高品質な治療を提供するのが困難です。これが、再発率の上昇につながります。この事実に鑑み、当院では患者様に自費診療による高精度な治療を推奨しています。
また多くの患者さんにとって歯の痛みは耐え難いものですし、日常生活に支障をきたします。根管精密治療は、この痛みを早期に、かつ根本から解消することを目指し、マイクロスコープを活用することで、治療の正確性が飛躍的に向上し、結果として治療期間の短縮にも繋がるのです。
まとめ
マイクロスコープの使用による高精度な治療は、患者さんの痛みや不快感を最小限に抑え、かつ治療期間を短縮することが可能です。これから歯科治療を受ける方が、より安心して治療を受けることができます。
※保険診療の場合、マイクロスコープは使用していません。ご了承ください。
当院のマイクロスコープ治療の様子
当院の根管治療の症例
https://www.takeuchidental.com/blog/2023/11/27/1438/
https://www.takeuchidental.com/blog/2023/07/07/1298/
この記事の監修
武内歯科医院 院長 武内 清隆
当院では、お口の中の健康とお口周りの美しさをトータル的に考えた治療を心がけています。歯科医院の目的は、虫歯・歯周病の歯の治療です。しかし最も力を入れるべきことは、虫歯や歯周病にならないための予防指導だと考えます。
プラークコントロールや歯の健康診断を定期的に受けることで大切な歯を守れるのです。丈夫で健康な歯は、何でも美味しく食べることができ、いつまでも若々しい口元と笑顔を保てます。当院の指導で、ご自分の歯で末永く健康にいきいきお過ごしいただきたいと思っています。
【経歴】
1994年
東京歯科大学卒
1994年
武内歯科医院勤務
1994年
林歯科医院勤務
1996年
林歯科医院退職
1996年
葉山町武内歯科医院勤務
2000年
葉山町武内歯科医院退職
2000~2001年
聖路加病院口腔外科研修
2014年
武内歯科医院継承
【取得資格】
日本歯周病学会認定医
日本顎咬合学会咬み合わせ認定医
日本顎咬合学会一般口演優秀発表賞受賞
【所属学会】
日本歯周病学会
日本顎咬合学会
日本顕微鏡歯科学会
日本歯内療法学会
【論文】
2005年
日本顎咬合学会誌 噛み合わせの科学25巻『機能的な歯列構築への追求』
2005年
JCPG会報『エムドゲイン ゲルを用いた歯周治療』
2013年
日本歯科評論誌3月号『IPS e.max臨床応用のポイント』
【学会誌】
2005年
日本顎咬合学会誌 噛み合わせの科学25巻『機能的な歯列構築への追求』
2024/02/16
はじめに
この記事では、マイクロスコープを使用することにより、どのように歯科治療の精度が向上するのか、そしてそれを提供する歯医者をどのように選べば良いかについて解説します。マイクロスコープを使用した治療は、微細な視覚化によって精度の高い診断と治療が可能になり、歯を抜かずに済むケースも増えています。
マイクロスコープとは
ず、マイクロスコープが歯科治療でどのように活用されるのかを紹介します。
マイクロスコープを利用することで非常に細かい部分を詳細に観察することが可能になります。特に根管治療(根の治療)、虫歯治療、歯周病治療、補綴物(クラウン、ブリッジなど)の精密な作業が必要な歯科治療において有効です。治療の質を向上させるだけでなく、治療後の回復期間を短縮したり、患者さんの不快感を減少させるなど、患者さんにとっても多くのメリットがあります。
マイクロスコープを使用した治療の種類
根管治療
虫歯治療
歯周病治療
マイクロスコープを使用した歯科治療は、その高い拡大率と明瞭な視野により、歯科医師がより精密な治療を行うことを可能にします。以下に、主な治療種類とその具体的な内容について説明します。
①根管治療
根管治療は、歯の内部(歯髄)の感染や炎症を取り除き、歯を保存する治療です。マイクロスコープを使用することで、非常に細かい根管内部を明確に視認でき、感染組織の除去、根管の形成、充填がより正確に行えます。これにより、治療の成功率が高まり、再感染のリスクを低減します。
②虫歯治療
虫歯治療では、マイクロスコープを用いることで、虫歯の除去が正確に行えます。特に、初期の虫歯や見た目では判断しにくい細かな虫歯も確実に発見し、健康な歯を極力残しながら虫歯部分のみを取り除くことができます。また、詰め物や被せ物(クラウン)をする際に削る量を少なくすることができたりと精度も向上し、より自然で機能的な仕上がりを期待できます。
③歯周病治療
歯周病治療では、マイクロスコープを使用して歯肉のポケット内部や歯根の表面を詳細に観察します。これにより、プラークや歯石の除去、滑らかな歯根表面の再形成がより精密に行え、歯周病の進行を効果的に抑えることが可能です。また、歯周組織の再生治療においても、マイクロスコープは重要な役割を果たします。
マイクロスコープを使用したこれらの治療は、従来の方法に比べて、より詳細な視覚情報を基にして行われるため、治療の精度と成功率を大幅に向上させることができます。
歯を抜かない治療法のメリット
マイクロスコープを使用することで、より正確な診断が可能になり、結果として歯を抜かなくて済むケースが増える理由を解説します。
歯を抜かずに済むケースが増える主な理由は、マイクロスコープが提供する高解像度の視覚情報にあります。これにより、歯科医師は微細な構造を詳細に観察でき、より正確な診断と効果的な治療計画の立案が可能になります。以下に、歯を抜かない治療法のメリットと、マイクロスコープの利用がもたらす利点を詳しく説明します。
①正確な診断が可能になる
マイクロスコープを用いることで、歯や歯周組織の微細な異常も見逃さずに診断できるため、早期の虫歯や微小な根管の問題、初期の歯周病など、従来の方法では発見が難しかった問題も検出できます。これにより、必要以上に歯を削ったり、抜いたりすることなく、保存的な治療で問題を解決できるケースが増えます。
②歯を保つことの重要性
歯を抜かないで済む治療は、患者にとって多くのメリットをもたらします。自分の歯をできるだけ長く保つことは、咬み合わせの安定、顔貌の維持、そして将来的により複雑で高価な治療を避けることにつながります。自然な歯は、最も優れた咬合機能を提供し、食事や会話においても自然な感覚を保つことができます。
③歯を抜かない治療法のメリット
・咬み合わせの保持: 自然な歯を保つことで、咬み合わせのバランスを維持し、顎関節の問題を防ぎます。
・審美性の向上: 自分の歯を保つことは、審美的な観点からも理想的です。自然な歯は、見た目が最も自然で、人工物では再現が難しい細かな色や形を持っています。
・経済的: 初期の問題を保存的な方法で治療することは、長期的に見て、歯を抜いてブリッジやインプラントを入れるよりも経済的です。
まとめ
マイクロスコープを使用した治療は、これらのメリットを最大化するための鍵となります。より少ない侵襲で正確な治療を行うことができるため、患者の不快感を最小限に抑え、治療後の回復期間も短くすることができます。歯を保つことの重要性は、単に機能的な側面だけでなく、全体的な健康と生活の質の向上にも関わっています。
この記事が、高精度な歯科治療を求める方の参考になれば幸いです。
※保険診療の場合、マイクロスコープは使用していません。ご了承ください。
当院のマイクロスコープ治療の様子
当院の根管治療の症例
https://www.takeuchidental.com/blog/2023/11/27/1438/
https://www.takeuchidental.com/blog/2023/07/07/1298/
この記事の監修
武内歯科医院 院長 武内 清隆
当院では、お口の中の健康とお口周りの美しさをトータル的に考えた治療を心がけています。歯科医院の目的は、虫歯・歯周病の歯の治療です。しかし最も力を入れるべきことは、虫歯や歯周病にならないための予防指導だと考えます。
プラークコントロールや歯の健康診断を定期的に受けることで大切な歯を守れるのです。丈夫で健康な歯は、何でも美味しく食べることができ、いつまでも若々しい口元と笑顔を保てます。当院の指導で、ご自分の歯で末永く健康にいきいきお過ごしいただきたいと思っています。
【経歴】
1994年
東京歯科大学卒
1994年
武内歯科医院勤務
1994年
林歯科医院勤務
1996年
林歯科医院退職
1996年
葉山町武内歯科医院勤務
2000年
葉山町武内歯科医院退職
2000~2001年
聖路加病院口腔外科研修
2014年
武内歯科医院継承
【取得資格】
日本歯周病学会認定医
日本顎咬合学会咬み合わせ認定医
日本顎咬合学会一般口演優秀発表賞受賞
【所属学会】
日本歯周病学会
日本顎咬合学会
日本顕微鏡歯科学会
日本歯内療法学会
【論文】
2005年
日本顎咬合学会誌 噛み合わせの科学25巻『機能的な歯列構築への追求』
2005年
JCPG会報『エムドゲイン ゲルを用いた歯周治療』
2013年
日本歯科評論誌3月号『IPS e.max臨床応用のポイント』
【学会誌】
2005年
日本顎咬合学会誌 噛み合わせの科学25巻『機能的な歯列構築への追求』