50代女性「歯ぐきがぷくっと腫れている」歯の根の先端にできた膿の袋を「マイクロスコープ」を用いた治療で改善した症例

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武内歯科医院|横浜市磯子区の歯科・歯医者

50代女性「歯ぐきがぷくっと腫れている」歯の根の先端にできた膿の袋を「マイクロスコープ」を用いた治療で改善した症例

治療前

治療後

年齢と性別

50代女性

ご相談内容

「歯ぐきにぷくっと膿が出ている」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、被せ物で治療されている右下の奥歯(第2大臼歯/7番)に関して、根っこの先端に膿の袋ができる「歯根嚢胞(しこんのうほう)」が認められました。

歯根嚢胞は少しずつ大きくなって歯を支える骨を溶かし、将来的に歯の喪失につながる恐れがあります。改善するためには、根の内部の感染した組織をきれいにする「根管治療」を行う必要がありました。

行ったご提案・治療内容

歯科用の顕微鏡「マイクロスコープ」を用いて精密な根管治療を行う方法をご提案しました。
マイクロスコープによって肉眼では観察が難しい部位に対しても正確な処置を行うことが可能になり、治療の成功率が高まります。

治療に同意いただき、まずは古い被せ物を外して根管治療を開始しました。
根管治療中は、根の中に唾液や雑菌が入らないよう注意する必要があります。そこで、ゴムのシートで患部を保護する「ラバーダム防湿」を行い、できる限り清潔な環境で処置を行いました。

根の内部がきれいになったことを確認してから薬を詰め、精度と耐久性が高く再感染も予防できる「ゴールド」の被せ物を作製し、装着しました。

治療期間

3か月

費用

根管治療と被せ物合わせて

約180,000円

術後の経過・現在の様子

治療終了から13年が経過していますが、歯根嚢胞の再発はなく良好な状態です。
患者様にも「よく噛めるし痛みも無い。歯を失わずに済んでよかった」とお喜びの言葉をいただきました。

健康なお口を維持できるよう、今後も定期検診を継続していただく予定です。

治療のリスクについて

・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります
・治療中まれに器具の破折、被せ物や詰め物など修復物の損傷、歯の破折が起こる場合があります
・治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります

治療前詳細

治療後詳細