医院ブログ

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武内歯科医院|横浜市磯子区の歯科・歯医者

20代女性 左下奥歯が痛い 親知らずの部分矯正

治療前

治療後

年齢と性別

20代 女性

ご相談内容

左下奥歯が痛いとご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ

左下7番のCTとパノラマを撮影し親知らずが当たってて、虫歯みたいに歯に穴が開いていました。

歯髄に親知らずが達するほど外部吸収していたため、7番抜歯をすることとなりました。

抜歯して埋伏の親知らずを7番の箇所に移動させる治療をご案内しました。

行ったご提案・治療内容

左下7番の抜歯後、親知らずを部分矯正で移動させて3か月くらい待って親知らずが生えてくるのを待ちます。

その後横に向いている親知らずを45度立たせてから前に寄せました。

この部分矯正には約1年の時間がかかります。

治療期間

1年半

費用

15万~20万

術後の経過・現在の様子

その後かみ合わせは良好で、検診に来ていただいています。

治療のリスクについて

親知らずの歯が生えてこない場合がある

かみ合わない可能性がある

治療前詳細

治療中詳細

治療後詳細

50代女性 何度もかぶせものが取れるので治療したい【セカンドオピニオン】

治療前

治療後

年齢と性別

50代 女性

ご相談内容

被せ物が何度も取れて、近くの歯医者で治療したが、すぐ取れるのでしっかり治したいとセカンドオピニオンでご来院されました。

カウンセリング・診断結果

右上の前歯(2番)破折の確認をするために被せ物を外し精査したところ、神経の部屋の床の部分「髄床底」付近に穴が開いている「パーフォレーション(穿孔)」が見られました。

また、もう一根管違う根管を作ってしまっていた。

行ったご提案・治療内容

患者様は「早く、しっかり治したい。再発をなるべく防ぎたい」と希望されていたため、以下の治療を提案しました。

1:根管治療を受けた歯に対して再び根管治療を行う「再根管治療」
今回は、歯根の内部を徹底的に洗浄・消毒して細菌を除去するために、歯科用顕微鏡「マイクロスコープ」を使用した「精密根管治療」を行います。

2:再根管治療後に新しい被せ物を作製して装着する
新しい被せ物は、「ジルコニア」を採用しました。ジルコニアクラウンは適合性が高く、歯との間に隙間ができにくいため、細菌感染の再発防止が期待できます。また、当院の技工士が高い精度で調整しながら作製することが可能です。

まずは、マイクロスコープを使って歯根の内部を丁寧に清掃し、感染した組織を取り除きます。その後、根管内を殺菌し、再び細菌に感染しないようしっかりと密閉しました。

2回目の受診時には、しなやかで耐久性のある「ファイバーポストコア」を根管に立て、被せ物を支える土台を作製します。その後、仮歯を装着し、4ヶ月間の経過観察を行いました。

3回目の受診時には、CTの撮影をして以前歯根の先に見られた炎症や膿の有無を確認しましたが、問題がなかったため、歯の型取りをしてジルコニアクラウンの作製を開始しました。

最後の受診時には、完成したジルコニアクラウンを装着し、噛み合わせに問題がないことを確認して、治療を終了しています。

治療期間

6か月

費用

約20万

術後の経過・現在の様子

その後も再発はせず、定期検診に通われています。

治療のリスクについて

・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります
・治療中まれに器具の破折、被せ物や詰め物など修復物の損傷、歯の破折が起こる場合があります
・治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外)です

CTとマイクロスコープはなぜ必要?精密治療に欠かせない理由

「何度も治療しているのに痛みが再発する…」
「精密根管治療って何が違うの?」

そんな疑問を持つ方へ──
歯の寿命を延ばすために、今や【CT(3D画像診断)マイクロスコープ】は、精密治療に欠かせない存在となっています。

この記事では、CTとマイクロスコープの役割やメリット従来の治療との違いをわかりやすく解説します。


CTとマイクロスコープ、それぞれの役割とは?

■ CT(歯科用3D画像診断)

CTとは、歯やあごの骨を立体的(3D)に撮影できるレントゲンです。
レントゲンでは見えない位置や深さ、神経や根管の曲がり具合、隠れた病巣なども正確に可視化できます。

  • 複雑な根管の形状が一目瞭然

  • 隠れた病変・膿の袋を発見しやすい

  • 再治療の精度が格段に上がる

■ マイクロスコープ(手術用顕微鏡)

マイクロスコープは、肉眼の最大約20倍まで拡大して見られる顕微鏡です。
従来の治療では“勘”や“経験”に頼っていた部分を、目で確認しながら治療することが可能に。

  • 小さな根管の入口も見逃さない

  • 病巣の取り残しや器具の破折を防ぐ

  • 歯をなるべく削らず、精密に治療できる


精密治療に欠かせない理由

1. 根管治療の成功率が大幅にアップ

根管(歯の神経の管)は複雑に枝分かれしていることもあり、肉眼やレントゲンだけでは完全な治療が難しいケースもあります。
CTとマイクロスコープを併用することで、病巣の見逃しや治療ミスを防ぎ、再発率を大きく下げることができます。

2. 「原因不明の痛み」が特定しやすくなる

他院で治療したはずの歯が痛む…という場合でも、CTで目に見えない病変を発見できたり、マイクロスコープで治療の不備が確認できることも。
原因がはっきりすることで、適切な再治療が可能になります。

3. 歯の保存率が上がる=抜歯を回避できる

従来の治療では、病巣の取り残しや見落としにより、最終的に抜歯になるリスクがありました。
精密治療によって、大切な天然歯をできるだけ残す治療が実現します。


保険診療との違いとは?

一般的な保険診療では、CTやマイクロスコープを使用せず、レントゲン+肉眼での処置が主流です。
そのため、難易度の高い症例や再発リスクがある歯では、自費診療での精密根管治療が推奨されることもあります。


まとめ|見えなければ治せない。だからこそ「見える治療」を

歯の内部は非常に小さく、肉眼では見えない部分の治療が必要になります。
「見える」ことは、正確で安全な治療の第一歩。CTとマイクロスコープを活用することで、治療の精度は飛躍的に向上します。

大切な歯を守るために、**再治療や難しい根管治療を受ける際は「CTとマイクロスコープを使った治療ができるか」**を、ぜひ確認してみてください。

60代女性 歯周病治療後にインプラント治療と前歯の被せ物を作り直した症例

治療前

治療後

年齢と性別

60代 女性

ご相談内容

「前歯の被せ物をやり直したい」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、上前歯は歯茎に炎症が起こり歯を支える骨がなくなる「歯周病」が進行していました。
歯周病の影響を受けて、歯茎が下がって被せ物との間に隙間ができ、被せ物がしっかりと合っていない状態です。

また、右上や左下の奥歯にも重度の歯周病が確認できました。

このまま放置すると、歯を支える骨が失われ歯が揺れて噛めなくなり、最終的には歯が抜け落ちるおそれがあります。

行ったご提案・治療内容

診断結果を丁寧に説明したうえで全体的な歯周病の治療を行ってから、前歯の被せ物をやり直すことを提案し、同意いただきました。

まず、上前歯5本の被せ物を除去し仮歯を装着しました。仮歯が装着されている歯のうち4本には、歯根内の清掃と消毒を行ってから薬剤を詰める「根管治療」を施しています。

次に、専用器具を用いて歯に付着した汚れを取り除き歯茎の炎症を抑える「歯周病治療」を全体的に行います。
とくに歯周病が進行している前歯と右上奥歯には、歯周病治療では除去できず奥深くに残って硬化した汚れ「歯石」を取り除く「フラップ手術」を実施しました。
フラップ手術は、歯と歯茎の間の溝「歯周ポケット」が5mm以上ある部位の歯茎を切開し剥離することで汚れを徹底的に除去することができ、歯周病の進行を抑制する効果が期待できます。

しかし、左上前歯(側切歯)と左下奥歯2本(第1大臼歯、第2大臼歯)は歯周病の進行がひどいため、歯を温存するのが困難な状態でした。

そこで左上前歯と左下奥歯2本を抜歯し、骨に人工の歯根を埋め込んでしっかりと噛めるようにする「インプラント治療」を行うことを説明し、了承いただきました。
またインプラント治療に備えて、歯周病で失われた骨の高さや厚みを再生させる「GBR法(骨再生誘導法)」を施すことも併せてお伝えしています。

抜歯後、GBR法を実施し、骨が再生されるのを半年ほど待ったあと、インプラントを埋め込みました。

最後に、インプラント部分と仮歯を取り付けていた前歯に新しい被せ物を装着し、噛み合わせに問題がないことを確認して治療を終了しました。

治療期間

1年半

費用

約2,000,000円

術後の経過・現在の様子

治療後もメンテナンスに通われています。

治療のリスクについて

・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります
・持病をお持ちの方や、服用中のお薬の種類によっては、外科処置ができない場合があります
・外科処置後に腫れ、出血が生じる場合があります
・外科処置後に痛みが長引く場合があります。必要に応じ痛み止めを併用します

治療前詳細

治療中詳細

治療後詳細

40代男性 「奥歯で噛むと痛い」とご相談。マイクロスコープを用いた精密な根管治療を行った症例

治療前

治療後

年齢と性別

40代 男性

ご相談内容

「奥歯で噛むと痛い」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

レントゲン撮影を行って詳しく拝見したところ、左下奥歯の歯根の先に膿があることがわかりました。
この歯には過去に、細菌感染した神経を取り除き、神経が入っていた細い管を清掃して薬を詰める「根管治療」が施されています。しかし再度細菌に感染し、歯根の先に炎症が起きて膿が溜まる「根尖性(こんせんせい)歯周炎」を発症している状態です。

CTを撮影してさらに詳しく検査を行った結果、以前の根管治療後には神経の代わりに薬を詰める処置「根管充填」が適切に行われていることが確認できましたが、現在は炎症が広がり、歯根の周囲にある骨も溶けています。

このまま放置すると感染がさらに広がり、最終的には歯を失うおそれもあるため、早急な治療が必要だと診断しました。

行ったご提案・治療内容

患者様は「早く、しっかり治したい。再発をなるべく防ぎたい」と希望されていたため、以下の治療を提案しました。

1:根管治療を受けた歯に対して再び根管治療を行う「再根管治療」
今回は、歯根の内部を徹底的に洗浄・消毒して細菌を除去するために、歯科用顕微鏡「マイクロスコープ」を使用した「精密根管治療」を行います。

2:再根管治療後に新しい被せ物を作製して装着する
新しい被せ物は、「ゴールドクラウン」を採用しました。ゴールドクラウンは適合性が高く、歯との間に隙間ができにくいため、細菌感染の再発防止が期待できます。また、ゴールドクラウンは当院の技工士が高い精度で調整しながら作製することが可能です。

まずは、マイクロスコープを使って歯根の内部を丁寧に清掃し、感染した組織を取り除きます。その後、根管内を殺菌し、再び細菌に感染しないようしっかりと密閉しました。また、この歯には3本の根管があるため、それぞれ慎重に治療しています。

2回目の受診時には、しなやかで耐久性のある「ファイバーポストコア」を根管に立て、被せ物を支える土台を作製します。その後、仮歯を装着し、4ヶ月間の経過観察を行いました。

3回目の受診時には、CTの撮影をして以前歯根の先に見られた炎症や膿の有無を確認しましたが、問題がなかったため、歯の型取りをしてゴールドクラウンの作製を開始しました。

最後の受診時には、完成したゴールドクラウンを装着し、噛み合わせに問題がないことを確認して、治療を終了しています。

治療期間

5か月(経過観察込み)

費用

約200,000円

術後の経過・現在の様子

現在も定期メンテナンスに来られて経過を見ています。

治療のリスクについて

・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります
・治療中まれに器具の破折、被せ物や詰め物など修復物の損傷、歯の破折が起こる場合があります
・治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外)です