2024/11/21
「歯がねじれていて、歯並びが気になる。また顎関節症もあるので治したい」とご相談いただきました.。
拝見したところ、上下の前歯を中心に、歯が正常な位置からずれたりねじれたりしてガタガタに生えている「叢生(そうせい)」が認められました。
また噛み合わせの乱れによってバランスが崩れているため、顎関節に負担がかかり、顎の痛みや口が開きにくくなる「顎関節症」も発症していました。
顎関節症は噛み合わせの悪さだけでなく、歯ぎしりや噛みしめなどの悪習慣や精神的なストレスが要因で、顎の関節や筋肉に負担がかかることで引き起こされます。
さらに歯並びの乱れは見た目の問題だけでなく、歯ブラシがあてにくく磨き残しが増えるため虫歯や歯周病のリスクが高くなる傾向にあります。
加えて、顎関節症が悪化すると顎の痛みで口の開閉が困難になるおそれもあるため、噛み合わせの改善が必要と診断しました。
歯並びと噛み合わせを整えるため、ワイヤーの力で歯を動かす「ワイヤー矯正」を提案し、同意いただきました。
ワイヤー矯正は、歯に取り付けた四角い装置「ブラケット」にワイヤーを通して歯並びや噛み合わせを調整します。
ワイヤー矯正は、矯正装置が目立ちやすく歯磨きがしにくいものの、ほとんどの歯並びの問題に対応が可能で、歯の動きを細かく調節したり効率的に動かしたりできるといった特徴があります。
治療の際、歯を正しい位置に並べるスペースを確保するために歯を抜くケースもありますが、患者様の場合は抜歯を行わず歯並びと噛み合わせを整えることができました。
矯正後、正しい位置に動かした歯が元の場所に戻ろうとする「後戻り」が起きる可能性がありますが、現在も後戻りすることなく正しい歯並びを維持しています。
約1,000,000円
治療後も後戻りなく、定期検診に来ていただいています。
・治療中、発音しにくい場合があります
・治療中、舌が動かしにくいことがあります
・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります
・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります
・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります